TRUNK(社屋) TRUNK(笠間市)

茨城県笠間市のデザイン事務所・株式会社TRUNKさんの新社屋を新築させて頂きました。このデザイン事務所は、ブランディングや本質的な対話に根差したデザインサービスを手がけていることが特徴です。

デザインを導き出すための「対話」に特化したワークショップルーム「創造的なおしゃべりの為の部屋」をカタチにすることなど、このデザイン事務所の哲学に根差した建築構想を共に歩ませて頂きました。

森に隣り合う野原のような風景の一部分が建設地です。外観の全貌が現れた時に思いました。世界のどこかに建っていそうな、でも、この場所・この風景にしか建っていない。固有でありながら普遍であること。新しい風景なのに、どこか原風景。「新しい原風景」という概念が不思議に浮かびました。

遠景からディティールまで、「なんだか普通にすごく良い」を目指しました。アノニマス(無個性)なデザインをカタチにすることを図りました。

「対話のための部屋」
別名・創造的なおしゃべりの為の部屋。より質の高い「対話」を行うための空間です。対話ワークショップに参加する人々の気持ちをより良く促すような、「緊張」と「弛緩」のちょうどよいバランスを目指し、設計を調整していきました。8つの窓と8つの椅子が、この空間のために設計した楕円テーブルの周りに連なります。アノニマスデザインと森の緑がバランス良く混合する空間です。

「対話のための部屋」の突き当たりの窓枠は、テレビモニタのサイズに合わせて造作することで、テレビモニタの即物的な嫌な存在感を抑制しています。対話により良く集中し、良い対話を育むこと。さまざまな建築ディティールは、そんな対話の実現のために設計されています。

建築に合わせてオリジナルで設計制作した“対話のための楕円テーブル”とArtekのドムスチェア8脚。建築と家具の良い関係の構築を図りました。楕円という形状も「緊張」と「弛緩」のバランスを担っています。

オフィスルーム

クライアントであるTRUNKさんが、この社屋建築に関する専用Instagramを発信しております。>こちら