タモジさんの家とCafe 公園に面したCAFEと家

ご夫婦+お子さんの
家とCafe

1階 22坪
2階 23坪
合計面積 45坪

タモジさん(仮名)ご夫婦が営むCafeと家。「店舗併用住宅」の計画である。土地が決定していない、土地探し中にご相談を頂いた。タモジさんが土地探し中に、とある候補土地が浮上。その候補土地の良し悪し(土地を購入するか)を判断するためにもつくった「たとえばプラン」。

↑1階の間取り図。間取り図の右上がCafeのエントランス。その一方で、家の玄関はそれと離れた位置(間取り図の左方向)にレイアウト。家の玄関から入室すると、玄関そのものが「小さな通り土間」になっている。その通り土間の突き当たりにはCafeの厨房の出入り口ドア。さらに、2階の住居への階段もここに隣接。「家」と「仕事場(Cafe)」を頻繁に行き来するご夫婦の日常生活の姿や動きをイメージし続けていたら、このような案を見出すこととなった。通り土間の壁の一部にフックが打ってあって、そこに厨房用エプロンがかかっている様子まで(勝手に)イメージしていた。厨房用エプロンの着脱が「家」と「仕事場(Cafe)」のスイッチの象徴に(勝手に)感じていたのかもしれない。

 

↑1階。Cafeの客席は全テーブルが公園側の窓辺に面している。このレイアウトは、客席テーブルとL型サービスカウンターの間にL型のシンプルな動線(エントランス〜トイレ)を生み出すと共に、厨房と客席テーブルの間に距離感をも生み出すことが実現でき、お客様にとっての「このCafeの寛ぎや居心地」の好要因ともなるのではないかと考えた。小さなCafeだからこそ、繊細に考えるべき合理性や心地良さというものがあるように思える

↑1階。家の玄関まわりは、人の背丈程度の三角型の塀で囲む。家の玄関まわりが車で来店したCafeのお客様の目につかないよう配慮。塀は土地形状や駐車場のレイアウトバランスを鑑みて三角型に。建築計画と外構計画をセットで考案した

↑2階の間取り図。
玄関と一部の収納以外の「家」の要素は全て2階にレイアウトした案。

↑2階。特に、リビングダイニングは2階の高さから公園方向を眺望でき、開放感に溢れる

↑2階。大きな家になり過ぎないよう、「3人が暮らすサイズ」について合理的なプランニングを模索していった