ミナミオカさんの平家 [第3案] 2階建て案も検証

 

30代ご夫婦と
2人のお子さんの家

1階 28坪  /  2階 8坪    合計 36坪
(別途、軒下駐車可能スペース 4坪)

↑LDKのイメージ(3Dの暮らし図案)。屋根形状をトレースするように天井も勾配形状。ミナミオカさんとやりとりをしていると、とても感じることのひとつ。それは、ミナミオカさんとは、どこか、室内にいながらも屋根を感じる家、屋根に包まれ守られているという実感を素朴に会得できる家、「そういった家」への共感や希求意識(希求無意識)がある方なのではないか、なんとなくそんなことを感じながらスタディを進めている。決めつけるのは良くないが、仮説を立てて検証することは大事

↑模型。1案・2案から転じて、仮に「2階建ての家」にしてみるのはどうか?とスタディした案。南側道路から最も距離をとった敷地奥(北側)に家を寄せてレイアウト。敷地内での車の転回(道路から頭から入って、頭から出る)などを考慮しつつ、車動線と庭のレイアウトをスタディ。ほぼ平家のような家のシルエット上に、小さな2階がひょっこりと飛び出しているかのような姿の家。家の姿。

↑LDKのイメージ(3Dの暮らし図案)。ミナミオカさんの最たる希望のひとつが「薪ストーブ」。この案では薪ストーブの熱を、1階の部屋はもちろんのこと、2階の部屋へもどのような手立てで流すか、言わば「熱のルート」をどう確保するのが良いかもスタディしていった。LDK内の薪ストーブの上部にある「室内高窓」は2階廊下につながっており、木のルーバー状になっていて空気が出入りする、という案。2階廊下からは、ルーバー越しに1階LDKを見下ろすことができたらどうでしょう?というやりとりなどをミナミオカさんと共に。

↑1階間取り図。玄関を駐車も可能な軒下側にレイアウト。玄関から直接キッチンへとアクセスする動線もある。間取り図の左上の部屋は室内洗濯乾燥室。トイレと階段の間の部屋は、奥様のこもり部屋と奥様のお母様が宿泊時にも利用できる小間(こま)をレイアウトした案

 

↑2階間取り図。2つの子供室とトイレ。1階の屋根と2階の外壁位置のバランスをスタディしつつ、「子供が使用するスペースのみ2階。あとは全て1階の家」というミナミオカさんからのスタディお題を、この案以後も引き続き模索中