ヒコノさんの曲がり家 「曲がり」の家の過程

ヒコノ(仮名)さんの家。新築、建て替えのご計画です。建設地は日立市。ご夫婦と来春高校生になる息子さん。娘さんは現在大学生で家を離れている。そんな4人のご家族の暮らしの場をつくるご計画です。

2025年1月の工事完成に向けて現在施工が進行中です。

2024/12/27

今週、足場が外れて外観の全体像がついに表れ出てきました。右の方が玄関への軒下動線スペース、左の方が中庭スペースです。

土地形状と間取りの馴染み方であったり陽当たりや見え方見られ方の考えから生まれた形。黒茶色の木貼りの素材感やそのディティール。外壁や軒天井は木。やっと、それらの全体像が見えるようになりました。「形」と「素材」が織りなす全体関係が予想以上に良く、あぁ良かったです。良かったです。お施主さんも2週連続で現場に見に来て頂き感謝。次いで、頭の中は外構や室内の仕上げへ。板塀や縁側もつくっていきます。

懐かしいようで新しい。新しいのに懐かしい。そんな新しい原風景が生まれればと思います。

2024/11/23

自分の家の、とある部屋から、庭越しに自分の家の別の部屋が見える。窓と庭ゾーンを介して部屋同士が見え合う家です。

例えば、「あ、今、あちらの子供部屋の灯りがついたな」と、こちらの寝室から窓と庭を介して見える。

窓と庭を介して部屋から部屋が「何となく離れ同士」のように見え合える家。

外部空間は主に2つにゾーニング。大きな窓がL型に並ぶ「庭ゾーン」と、南面の道路から玄関までの「アプローチ動線ゾーン」。

両ゾーンが機能的・プライパシー的に交錯しないよう、L型形状にカタチづくったプランです。

窓と庭の関係や、室内と室外の関係を紐解きながら、落ち着いた開放感や愉しい居住性を得られるような家をスタディ(模索)しています。

ヒコノさんの土地だからこそのヒコノさんの家とは。ひとつとして同じでない土地環境と家のカタチ。その両者の良好な関係性の設計を図ります。

この曲家(まがりや)の家は、敷地内の庭との関係もさることながら、道路を隔てて隣接する森やその風土との調和についても、考えをあれこれと巡らしながら案を育てています。特に、南側道路を挟んで位置する森林による日影の検討。

にょろにょろにょろにょろっとL型状に細長く水平展開する平家の構成を存分に味わえるような室内の間取りをご提案させて頂きました。

現在、そんな案をヒコノさんと共に育てている過程です。

↑6案

↑1案 

↑2案

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