建築士パパ、アヤセさんの家 ラタンの扉

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テレビカウンター部分に造作した扉。タモ無垢材の框(かまち:扉のフレームのことです)に、籐(とう:ラタン)のメッシュ材を貼った扉。籐は経年変化で飴色になっていき味わいを増していく自然素材。扉を開かなければ分からない「隠し取手」のディティールとしている。扉の内部には各種デバイス(HDレコーダーやテレビゲーム機器?)を収納。籐の部分がメッシュなのでリモコン通信が効く。また、カウンター上に設置するテレビと扉内のこれらデバイスを結ぶ配線のスッキリさを考慮し、カウンターや中棚に配線穴の加工を施した

タモ無垢材の框は見付幅(みつけはば:木材の幅)が必要以上に太すぎると「野暮ったい印象になってしまう」ので、できるだけ細くスマートに仕上げたい、というのがアヤセさんと共有した方針である。そこで、框に取り付けなければならない開閉金物の取り付け寸法・位置を詳細検討し、かつ、籐材の貼り込み施工ができる範囲で、その方針を叶える框の見付幅やプロポーションを検討した。
この扉を含む家具・建具の制作を担当してくれたチーム暮らし図の木工所と共にこのような細やかな検討を重ねたことで、実現化に至ることができた。